2011年11月11日金曜日

就活「失敗」のススメ



『失敗学のすすめ』。著畑村洋太郎。

タイトルの意図としては「就職活動においてどう失敗を活かすか」ということです。

こんな雨で寒く気分が暗くなる日に失敗について書くなんて、失敗かもしれませんね。笑

この本はこんな感じです。
長年、大学で設計について指導している著者が痛感したこと。それは失敗といかにつき合うかによって個人の成長、組織の発展が大きく違ってくるということ。起きてしまった失敗に積極的に取り組んでうまく生かせば、その後の創造の大きなヒントにもなるし、また次にくる大きな失敗を未然に防ぐこともできる。反対に失敗を避けて隠していけば、成功もおぼつかないし、大きな失敗を防ぐこともできない。
 いま続発している企業不祥事や事故の多くも失敗に対しきちんと対処してこなかったのが原因だ。失敗の定義、種類から、正しい失敗の伝え方、生かし方、大失敗の防ぎ方まで。失敗を総合的にとらえた「失敗学」をやさしく解説する。
若干固めの印象を受けるかもしれませんが、文章は読みやすいです。「失敗ってここまで奥がふかいのか!」と思わせられた学びの多い本でした。

今日はこの中から就職活動で力を発揮しそうな教えを3つほど紹介したいと思います。

■なぜ失敗に学ぶ必要があるのか

ここでは状況設定として、指導者と学生という関係があるとします。

向上心の強い学生ほど失敗したときに、「痛い」「つらい」「損をした」という感情を抱きます。その結果強い挫折感を味わうことになります。あらかじめ、手本を示してまねさせるなどをすればその学生は正解への最短ルートで行くことができるかもしれません。しかし、その場合本人はなにも得るものがなく終わってしまうでしょう。

今後就職活動が進むにつれて、OB訪問を通してESチェックや面接の練習をしていく機会が増えていくと思われます。その際、できれば「厳しくお願いします」などの「お願い」はした方が良いかもしれません。最初はESなど書くことは難しいのでボロボロに添削されてしまうかもしれませんが、ボロボロになってからが就活生の勝負どころです。


こんなことを言ってくるOBさんは疑いましょう。

積極的に蹂躙されましょう!

「厳しくお願いします」などのお願いは向上心の表れなので社員の方に気に入って頂けるかもしれませんね。

また、面接で挫折経験を聞かれると聞いたことがある人もいるかもしれません。私はこの本を読んで思ったことは「挫折経験とは自分が向上心を持ち合わせている」という証明になるんだという事です。その経験をバネにその後どうしたのかという過程が学生がどれだけ成長したのかを伝える部分になります。自分の成長の幅を示しましょう。

堂々と挫折経験を語ってしまいましょう。

■よい失敗、悪い失敗

失敗には、「許される失敗」と「許されない失敗」があり、それが「よい失敗」、「悪い失敗」のようです。

「よい失敗」とは、起こってしまった失敗から人々が学び、その経験を活かすことで「未知」なる知識の発掘に成功した場合です。先ほどの例で挙げたES添削など何回も書き直すことでよりよいものになっていきますから「よい失敗」の代表例でしょう。

逆に「悪い失敗」とはなにか。それはなにも学ぶことができず、単なる不注意や御判断などから繰り返される失敗は、明らかに「悪い失敗」です。よくいますよね待ち合わせで毎回遅刻してくる人。人に迷惑をかけているのに本人は失敗だと思ってませんから改善されないですよね。

「悪い失敗」で重要なのは、「同じミスを二度繰り返さない」ということでしょう。

当たり前のことですが、なかなか難しいですね。

就職活動中では面接やセミナーの振り返りなど「反省」」を行う時間を設けるかもしれません。その時に今日失敗したことをまとめてチェックリストを作っていくといいかもしれませんね。振り返りごとにチェックリストの項目が増えていくのですが、これをやれば二度同じミスを繰り返すことは減らせるでしょう。これで他の就活生と差がつきますね。



そう、あなたがナンバー1です。

■失敗は予測できる

普通の人なら失敗なんてしたくないと思うのが当然です。この本によれば失敗というものはその予兆が現れるので予測できるらしいです。

ハインリッヒの法則をご存知ですか?詳しく知りたい方は是非この本を読んで頂きたいのですが、この法則によるとひとつの大きな失敗の裏には現象として認識できる失敗が約30件はあり、その裏には「まずい」と感じた程度の失敗とは呼べないものも含め300件もの小失敗があるらしいです。

ぞっとしますね。

誰でも日常的に生活していると何かしらの目標に向かって行動している可能性が高いですよね。その目標が達成できるかどうかはまだ未来の話ですが、もし目標達成できず失敗したとしたら現在小失敗を300件自分で起こしているということです。失敗って日常茶飯事なんですね。

こうした予兆となる失敗は見過ごされることが多いみたいです。なぜなら人は失敗を「忌み嫌う」からです。

小さな失敗にもきちんと目を向けて大きな失敗をしないようにしたいですね。


周囲からはそう思われてしまうかもしれません。しかし、その小さな失敗が後々響いてくるのです。

今日は失敗について学んでみました。まだまだ紹介できていない部分が多いのでもし気になった方は是非この本を読んでみてください。

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就職活動では初めての体験がいっぱいだと思います。どんどんチャレンジして失敗して成長していきましょう。

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ではでは。

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